駄目コンビ ショートコント?
「聖杯戦争です」 「バゼット、コレ、人気投票だろ? 違くね?」 「いえ、違いません。これは、“人気投票1位の座”という聖杯を奪い合う戦争なのです! 今度も戦争なのです!」 「はぁ、どうでもいいケド、なんかバゼットのキャラ違くねーか?」 「アベンジャー、そんな瑣末な事はどうでもいい。それよりもこの戦争で勝ち抜くことに全力を尽くしなさい」 「はいはい。忠実な犬であるオレは、ワケのわからないマスターの方針に健気にも従い尽くすのでありました。褒めて褒めて」 「では、まず現状の把握から入りましょう」 「無視かよ」 「第一回目の聖杯戦争(人気投票)では、1位セイバー、2位遠坂凛、3位アーチャーでした」 「そうそう」 「それに対し、私ことバゼット・フラガ・マクレミッツ28位、アンリマユ36位」 「あー、そういえば前回、オレ等の名前も挙がってたんだっけ?」 「そうです。前作の /stay night 本編の私の扱いは、協会から派遣されたであろう名前も顔も分からない魔術師、しかも聖杯戦争が始まる前にリタイヤしているというものでした。更に side material を見ないと顔も名前分からない、投票ページに専用アイコンすら無い、という不遇の環境での戦いを強いられました」 「オレも似たような感じだな。オレの場合、専用アイコンどころかアイコンそのものが無かったワケだが」 「だが、/hollow ataraxia の“メインヒロイン”として迎えられた今回、前回の雪辱を晴らす……というか、ぶっちゃっけ1位を狙います」 「いきなり大きく出すぎじゃないのか」 「ちなみに、飼い犬の順位はどうでもいいです。まぁ、私の顔に泥を塗らない程度の順位であれば」 「しかも自分だけかよ」 ドカ!(顔面フリッカー ごぼぉ!(吹っ飛ぶ 「そこの駄犬、黙りなさい。“メインヒロイン”である私に口答えとは良い度胸です。殴りますよ?」 「殴ってから言うなよ! この人間凶器! 大体なぁ、メインヒロインって割には歳が……」 ドスドス(レバーブロー ぐふ!(吐く 「……サー、スイマセンでした。あなたはメインヒロインです。サー」 「分かれば宜しい。では、話の続きですが……まぁ、今回私の取り巻く環境は一変しました。正直な話、何もしなくてもかなりの順位を期待できるものだと予測できます」 「サー・イエス・サー」 「理解が良い犬で大変宜しい。しかし、やるからには1位を獲らなければ嘘です。私は誰かの下で這い蹲る屈辱など真っ平御免です」 「サー・イエス・サー」 「そこで考えたのは、私だけでなくパートナーとの協力が必要だという事です」 「サー、それはどういったことなんでしょう?、サー」(殴っておいて協力かよ) 「ベストパートナーとしての関係を築き上げ、投票者の皆様方に対するイメージアップを謀るのです」 (ついさっきオレの事はどうでもいいって言ってたのは何処の誰だ) 「そして、アベンジャーの票を私に集める。私に2ポイント、駄犬には1ポイントで」 「パートナーを駄犬と言いやがりましたよ、今。しかも、やり方が他力本が…」 ドグシャ!(チョッピングライト ぐぼぉ!(沈む 「あとは、フラガラックで上位者を迎え撃ち、亡き者にすれば、“メインヒロイン”である私の1位は不動のものとなります。ふふふふふふふふ……これで私を裏切った腐れ神父やら、泥棒猫居直り陰険シスターの奴らに目に物見せてくれる……」 (その陰険シスターも『メインヒロイン』ってコト忘れてるんだろうなー) 未完!
by たたた
駄人(駄目人間の略)が好きです。 駄犬も好きです。 こんなモノを書いてしまいましたが本当に好きです。 今回、是非この二人に頑張ってもらいたいです。 がんばれ!駄目コンビ!
<<PREV<<
>>NEXT>>
一つ戻る
一覧へ戻る