こんな控え室
始まってしまった。 ついに始まってしまったのだ・・・。 今回の人気投票・・・、奴らの怨讐はアインツベルンの千年を、マキリの五百年を、たやすく凌駕してなお余る。 その悲願は明白。 すなわち『PS2版での専用ルートGET』。 今も聞こえる阿鼻叫喚は、『虎』の犠牲者たちか、あるいは『しろいこあくま』の犠牲者か、どちらにせよ人気獲得のための虐殺が行われているのだろう。 人気獲得のために媚を売るでもなく、真っ先に虐殺に走るのはどうかと思うが、ある意味彼女たちらしい。 おお、そうこういっているうちに最初の被害者が逃れてきたか。どれ、話を聞いてみようか。 「え?・・・ええ、藤村先生に・・・はい。いえ、気持ちは分かりますけど、うなずくわけには行きませんから。・・・でも私としては人気投票ではセイバーさんや姉さんに負けてもしょうがないって思いますから。」 うむ、謙虚なことだ。 「でもらいだぁとか二度目は無いですけどね・・・くすくす。」 こえぇっす・・・。 「それに、私は先輩の一番であれば人気投票なんて・・・。」 あ、それは無理なんじゃ・・・いえ、なんでもないですすいません。 「無理なんかじゃありません!!三つのルートで唯一先輩に「大切な人の味方」を選ばせれたのは私だけなんです!!つまり、先輩の中でのらぶらぶ順位もまた私が一番なんです!!!」 打算ずくめっすか。黒いなぁ・・・。 ん、どうやら他にも逃げてきた人が居るみたいだね。すいませーん。 「はい?ええ・・・イリヤスフィールにいきなり。まったく何を考えているのか。アインツベルンの最強のマスターの名も泣くというものでしょう。」 ご苦労様です。 「それより、彼女の着用していたぶるまぁという兵装は一体・・・?彼女は男性に対するチャームの概念付与がこめられた、すくぅるみずぎとすぱっつに並ぶ三大宝具といっていましたが・・・。そこの貴方、貴方はぶるまぁというものを知っていますか?その効果はどれほどのものなのです?宝具というからには想像を絶する効果が考えられます。」 ふっふっふ、私にブルマを騙らせますか?長いですよ? (三時間くらい経ったと思いねぇ) 「なるほど、よくわかりました。では早速私もぶるまぁを着用し、ランサーを!!」 あ、(ピー)歳の貴方がぶるまぁはキツイのでやめたほうがいいです 「アンサラー」 人間狂気!?(誤字にあらず) 「フラガラック」 酷い・・・・・。 ああ、酷い目にあった。ん?あそこに見えるは本当は絶対こっちから近寄っちゃいけないと本能と理性が警告するのに神の声によって声をかけなければいけない外道マーボーな親子じゃないか。やだなぁ、心底声かけたくねぇ。 「それはずいぶんな言い草だな。仮にも清廉潔白な神の従僕に対して、君の良心は痛まないのかね?」 「まったく気には食わないけれどその通りね。ブルマ萌なんて特殊な性癖を隠そうともせずに長々と騙り続けるなんて、とんだ変態ね。リアルに気色悪いから早々に死んでくれないかしら早漏。」 「はっはっは。いや、娘が少し口汚いところを見せてしまったな。まったく恥ずかしい限りだ。いつも真実を突いて傷を開く際には一度に行わず、徐々に真綿で閉めるように行うのだと教えているのだがね。これに懲りずにいつまでも隙だらけで下らない生を謳歌してくれたまえ。」 「あら、むしろ恥ずかしいのはこんな父親を持ってしまったというその事実ね。どうせ生きていても、呼吸するだけで害悪なのだから早く死ねばいいのにまだ生きているなんて、どんな顔の皮をしているのかしら。そうね、一度駄犬に命じて剥いでみれば少しは科学的に人類の役に立てるかしら。ああ、でも駄目ね。その後に処分しようが無いもの。土に埋めれば周囲の土壌を汚染しかねないし、そもそも血煙の臭いで半径五百メートルにマーボー汚染を始めれそうだもの。まぁ、それで苦しむ彼を見て楽しむのもいいけれど、やはり彼を嗜好するならば自分の手で行うべきよね。あら、やっぱり何の価値も無いわ。もう、うちのお父さんは死ねばいいとおもうわ。」 「あいも変わらずよく回る口だな。その十分の一でも他者への愛があれば、あるいはお前にも恋人の一人も寄り付こうというものだが、いや、あくまでIFの話だが・・・」 話も内輪で長引き始めたようなのでここらで退散しよっと。 ろくな目にあわないなぁ・・・っと、アレに見えるは前回二位三位のコンビ。早速GO。 「ふぅ、そんな気楽な立場じゃないわよ。こっちは防衛側なのよ?いい、昔から攻めるより守るほうが難しいんだから。それに今回は順位が一つ落ちただけで何をどう弄られるかわかったもんじゃないし、第一新ヒロインの二人だけでも相当な難敵の上に、前回入賞してるキャスターやライダー、藤村先生にランサーなんか製作者側の手厚い援護で戦力ドンにさらにドンで十倍百倍ってなもんよ!?おまけにこっちは票割れの可能性がちらほらしてるし、今回は後半からの参戦だったから印象を残せたか不安だし!!」 うがぁー、といつものノリに見えるっすね。 「フ、勢い任せの八つ当たりだ。気にしたら負けというものだ。」 おや、今回シリアスにギャグに奔走しての大活躍だったクールでドライなつり名人。 「その話は忘れたまえ。」 ひゃっほーい? 「とにかく!!今回も私達でワンツーを決めることになるだろうから、さほどの心配は要らないだろうが・・・。」 「それは違うわ。いい、私の最大の敵はあんたなのよ!!」 「なにぃ!?どういうことだね。冗談にしては目が本気だぞ!!」 「決まってるでしょ!!あんたは票割れの危機もないし、今回カッコイイ場面とか多いし、かと思えば親しみやすい一面なんかも見せつつレッドの兄ちゃん!!?第一あんたに抜かれた日にはUBW編が本格的にあんたのルートと見られちゃうでしょ!!ただでさえあのルートは弓編なんていわれてるのに、あたしの恥ずかしいながらもがんばってヒロインした二週間を返せー!!」 「なにを無茶なことを、こら!ガンドはやめろ!落ち着けというに・・・」 ありがとうございましたー。 さてさて、次は誰かな〜。おっと、華やかな女性三人組が逃げてきましたね。普段はあんなに仲悪いのに、こういうときは協力してるんだ。 「当たり前です。あんな理不尽空間突破できるだけでも行幸と思うべきだわ。その過程をいがみ合うのは無駄というものではなくて?」 「まったくです。大体イリヤスフィールにも困ったものだ。危ないからやらないでくださいとあれほど言ったのに、どうして・・・・ぶつぶつ」 「しかし、タイガは一体どのようにしてあのような超越的な魔術を?いえ、あの空間自体は実にタイガらしいのですが。」 ままま、それはおいといて。 どうです、今回の人気投票は。 「あまり興味はありませんね。私は総一郎様と近い順位・・・いえ、もし望めるのならば隣同士・・・大丈夫よ、今回はこんなにも幸福だったじゃないもう少し同票同順を望んでも撥は当たったりしないはずよ。そうよ魔術は等価交換、今までの不運の代償がめぐりめぐってそろそろ小指の先くらい恵まれてもいいじゃない。ああ、駄目よ、だめだめ、そうやって高望みするから・・・・ぶつぶつ」 この人こんなキャラでした? 「まぁ、人は誰しも自身の視点において他者を評価しますから、冷静な目で見れば別人の様ということもありえます。私としてもこのようなお祭り騒ぎには興味が無いのですが、できればお酒でも舐めながら炬燵でじっくりのんびりすごしたいところです。」 前回マスターより上位だったけど今回は? 「その話はしない方向でお願いします。ただでさえ気がつくと戸の影でくすくすわらってGOGO!!なガクブルなのです。大体私には桜を蹴落としてヒロインの座なんてそんな考えはまったくありません。ただたまに、アヤコやシロウを味見できればそれで・・・・ぶつぶつ」 おや、別の世界に旅立ってしまいましたか。 「ふぅ、まったく、二人とも気にしすぎなのです。それがどんなものであれ、競う以上他より優れた結果を出そうと全力を尽くすのは当然でしょう。私などは常に全力で、常に勝者たらんと努力を惜しみませんから、前回は必然として結果がついてきました。」 「その割りに普段は食べる・寝る・剣を振り回す、しかしていないようですが。誰かさんが良く食べる所為で膨れる赤字に、シロウはいつも家計簿を前にため息をついていますよ。」 「マスターを守る以前の問題ね。まぁ陛下はその辺の経済関係をほとんど兄君におまかせしていたようだし、戦の無い世の中では冬場の扇風機ほどにも役に立たないって事かしら。」 「それにしたって、部屋の上部に停滞した暖気をかき混ぜる役には立つでしょう?食べる際には消費するのみ、寝る際には駄々をこねてシロウを困らせる、剣を振るえば埃をまわせて自分のマスターを盛大にタコ殴り。さて、人の上に建ち続けてきた王はやることが違いますね。」 「まぁ、ずいぶんとご立派な努力ですこと。せめてその努力の半分も家事の手伝いに向けてみれば陛下も少しは下々の気持ちが分かるかもしれませんのに。それで前回必然で結果がどうこう騙るなんて、田舎ものの元王女には少々都会的な理論過ぎますわね」 「ふ、二人とも?先ほどまでの持論はどうしたのですか?その、私のことは・・・・」 (言い争ってると思いねぇ) さて、この辺で引き上げるとしましょうか。 そういえば最初に何か大切なことを言っていたような・・・? 「この辺で引き上げるじゃなーい!!」 うごふぁ!? 「うむ、ナイスアッパーだ弟子一号。そのまま簀巻きにして捕らえろ!」 「了解っす、ししょー。」 きゃー、人攫いー 「ええい小癪にも人聞きの悪いことはNG。」 「なによー、こーんな美幼女に縄で縛られるなんてめったに無いラッキーイベントでしょー?」 「その通りである。しかも今ならなんとお得、漂う無恥無知セクシー美人教師により放置プレイ付き。・・・・あれ?いま自分の発言のニュアンスがオカシイって感じたりするのだが、そこんとこどうなのよぅ、弟子一号?」 「押っ忍。ぜんぜんおかしくないっす。むしろこれ以上なく的確に師匠を表現しきってるっす。」 「うむ。ではそこな一般人の君!」 はい!なんでしょうか! 「分かってると思うが、選択肢1:無恥無知セクシー美人教師2・ブルマ1」 「もちろん選択の余地なーし、2:超絶美幼女ブルマ完備2・人っぽい虎1」 『ありえないとは思うけどね、3:その他。」 すみません、実はさっきカレイドルビー2・黒セイバー1で 「BADEND−!!」 きゃー、その怒りまーくの大きさが怒りを巧くあらわしてルー。 「ふっふっふ。こうやって票を獲得しながら、別に票を入れた場合は強制タイガー道場。どっちにしても出ずっぱり。すばらしい策だ、弟子一号。」 「ふふふ。やっぱり単純ねタイガ。」 「え?なんか凄いハートフルクールビューティなセリフ。何をたくらんでるのイリヤちゃん。」 「わからない。今回はタイガの十位以下転落は決まってるようなものじゃない。だからこんなお遊びを企画してタイガの票集めを妨害してるの。」 「な、なんですってー!?遠坂さんじゃあないけど、最大の敵は身内にいたー・・・て、どうして私が十位以下転落なのよぅ。いっちゃ何だけど私、今回スタッフの愛を一身にうけた進化を遂げてまさしく気分はロッキー。」 「だってタイガ自分で言ったじゃない。クイズ鬼や鬼軍曹は自分じゃないって。ううん。分かってる。アレはタイガじゃないもの。だから票割れも正しくない言い方よね?」 「きゃー、おぅしっと!!皆、アレは私なのよー。間違ってもクイズ鬼とか鬼軍曹って投票しないでー。」 「あら駄目よタイガ。淑女が前言を撤回するなんていさぎ悪いわ。」 「ひー、このあくまっこパワーアップしてルー!?」 「それじゃあ、みんな、投票はこのイリヤスフィール・フォン・アインツベルンにヨロシクね!」 「あー、フェードアウト際にちゃっかり自分だけ宣伝して・・・・・」
by ディナダン
ごめんなさい。すでに投票は済んでます。 でもでも、俺はほんとは皆に投票したいのです。 あえて色物狙いなのは内緒ですが・・・
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