―守護者の狂戦士―
暗い森の中、今日も彼は立っていた・・・。 一部の者達以外には誰にも知られる事も無く、彼はひっそりと、森という名の結界への侵入者を警戒し続ける・・・。 その森の奥には・・・・・・城があった。 その城の名は「アインツベルン城」 森の奥にひっそりと外界を拒絶するかのように立つ城。彼はそこを護っているのだ・・・・・・。 ―――正確にはその城の主、そして自分のマスターである聖杯の系譜アインツベルンの少女を。 「イリヤスフィール・フォン・アインツベルン」 それが少女の名。 銀色の髪、赤い瞳を持つ少女。 ・・・・・・・彼はただ護り続ける。 立ちはだかるものは全て破壊する・・・。 ――――イリヤを護るために 「バーサーカーは強いね・・・・。」 ――――小さな少女はそうつぶやいた。 ・・・狂戦士となった彼に理解が出来るのかはわからない。 ・・・もしかすると、はるか昔に自らの手で殺めてしまった家族の面影をその少女に見ているのだろうか・・・。 暗い森の中、今日も彼は立っていた・・・。 たとえ戦争が終わろうとも、彼の役目は変わらない。 「イリヤを護る」 それが彼の役目、義務、仕事・・・・・・・願い? ―――最近のイリヤは楽しそうだ。 エミヤという小僧と出会ってからのイリヤはとても楽しそうだ・・・・・・。 ―――彼は護る。 ―――イリアが満たされているこの今を。 彼は護る・・・・・・それが全て・・・・・・
by Faker
今回は出番の少なかったバーサーカー。 しかし、出たら出たで台風一過! まるでゴミのように敵を蹴散らしていく。 彼に意識が戻る日は来るのだろうか・・・・・・。
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