おのれ雑種め……。 　我は口の端ににじんだ血をぬぐうと、震える膝を抑え込んで立ち上がった。 　許せない。 　王たる我に膝をつかせた。 　許せない。 　君臨者に手をあげるとは。 　許せない。 　どうして我が痛みを感じているのだ！！ 「おのれ雑種、セイバーの部屋をのぞくくらい別に構わんではないかーー！！」 　手足をバタバタさせて全身で訴える。 　槍兵も言峰も教会にいなかったので、ヒマを潰すためにわざわざ来てやったというのに。 　我の暇つぶし場所に認定されているだけでも感激のあまり失禁してもおかしくないというのに！！ 「うるさい、女の子の部屋をのぞくなんて、そんなのダメに決まってるだろ」 　そーんなことをほざきよるのだこのフェイカーめぇ！！ 　我の宝物庫がセイバーの写真置き場に成り上がっていなければ、すぐさまにでも串刺しというのに……。 　だからといって犬がせっせと我に献上してきたものを捨てるのは忍びない（一部分に勘違い有り） 「殴られただけで済んで感謝しろ。セイバーに見つかったらタダじゃすまないぞ」 　何を言うかこのたわけ。 　殴られて感謝するような奇特な性癖なぞ持ち合わせておらぬわ。 　ましてセイバーが我に何か危害を加えるなぞ有り得ぬ。 「……本気でそう思ってるあたりすごいな」 　ふふん、どうだ。 　ようやくこの雑種にも我の偉大さが伝わってきたようだ。 「それでは入るぞ」 　ふすまに手をかける。 「投影完了」 　ブン！！ 　サッ！！ 　我の為しうる最速でもってかわす。 　身体を縮められるだけ縮め、背中につたう冷や汗を感じながら、我は雑種を見上げた。 「な、何をするのだ雑種。我には何の非もないぞ」 「本気で言ってるのか……？」 　やたらと怖い声を出す雑種。 　怖くない、怖くないもんね！！ 「ふっ、わかったわかった」 　我はようやくこの雑種の求めている物が理解できた。 　まったく、それならそうと早く言えば良いものを……。 「ゲトしたぱんちゅはフィフティフィフティでよいのか？」 「……………………」 　ふっ。 　悩んでおる悩んでおる。 　煩悩にまみれた雑種には、こういった取引が有効なのは百も承知。 　さすがは我。 　王の中の王たる我は、民草のハートもがっちり掴んでおるわ。 「……なあ、ギルガメッシュ」 「なんだ、雑種」 　ご満悦で答える。 　もとより雑種が何と答えるかはわかっている。 　ここまでの好条件を出されては飲まずにはおれまい。 「……すごく言いにくいんだけど」 「ふっ、恥じるな。貴様のような凡俗にはあって当然の欲求だ」 　超余裕の我。 　目の前の雑種は陥落寸前。 　……？ 　しかし、なぜこの男はこうも顔面蒼白なのか。 　まして膝が笑い、歯の根が合っておらん。 　そう、言うなればこれは─────── 「どうした雑種」 　何かおかしくはないか？ 「何故貴様、震えている」 　そんなのはわかっているはずだ。 「答えろ、雑種！」 　そして　　雑　種は　　　 　　　おそ　　る　　　　おそる　　　我の後　　　ろ　　　を 指 　　　差し　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　た。

by ばにっしゃあ

オチが不鮮明ですが、そこはまあベタなので省略ｗ
つーか、展開とかも不鮮明だなｗｗ
ままま、そこはご都合ってことで（おい

やっぱ我様が大好きですわ〜〜ｗｗ
何がいいって、すげえ偉そうなのにも関わらず士郎より弱いところ
最強にして最弱
背反する二律
そしてセイバーたんﾊｱﾊｱ
もう、サイコー

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