セラ支援
「ん?あそこに居るのはセラじゃないか?」 いつもの目立つメイド服ではない所を見ると個人的な買い物なのだろうか? 「おーい、セラー!」 「ひっ!」 もの凄い勢いで走り去っていく。 逃げたら追う、もうこれは理屈じゃない。 基本的に体力の無いセラに逃げられるはずもなく・・・ 「よぉ、珍しいな。セラが一人で商店街に来るなんて」 「えっと、その、だ、誰ですか、あなたは?」 「ん?どうしたんだセラ?」 「い、いえ、私はセラなどというメイドではありませんので・・・失礼します」 「ん?なんだったんだ?」 絶対にセラなんだが・・・・・・まぁいいか・・・ 「よぉ、坊主」 「ランサー!そんな格好して何してるんだ?」 「何って、お前。見りゃ分かるだろ、バイトだバイト」 板チョコのきぐるみを着たランサーはビニール袋を渡してきた。 「丁度よかった。さっきのホムンクルスと知り合いだろ?コレ渡しといてくれねーか?じゃあ、頼んだぞ」 一方的に話を進めると来た道をダッシュで戻って行ってしまった。 アルバイトって大変だな〜 「しかし、結構重いな。一体なんだコレ?」 渡された袋にはチョコがぎっしり詰まっていた。 「なんだ?こんなに買って一人じゃあ食いきれない量だぞ。まぁ頼まれたからには届けるか」 城に到着 「よぉ、リズ。セラはいるか?」 「セラは今日は一日中部屋に居たよ」 「ん?そうか、おかしいな・・・」 「うん、セラおかしい。帰ってきたらいきなり、シロウが着たら『セラは今日は一日中部屋に居たよ』って言うのよって・・・」 「セラ、部屋に居るか?」 「いるよ」 「じゃあ、ちょっと会って来るよ」 コンコン 「誰です?」 「あ、俺だけど」 「あいにく『俺』とおっしゃる知人は居りませんのでお引取り下さい」 「あーチョコ届けに着たんだけど。ココに置いとくから」 まぁ直接じゃないけどコレで任務完了だろ 「シロウ、セラどうだった?」 「何か怒ってた。用も済んだし、今日は帰るよ」 「わかった。バイバイ、またね」 非常識な大きさの門をくぐる抜ける時だった。 「お待ち下さい、衛宮様」 振り返るといつも通りのメイド服のセラが立っていた。 「誰に頼まれたか知りませんが・・・誤解が無いようにコレだけは言っておきます。私はチョコを買いに出かけていません!これはリズに聞けば分かる事です。くれぐれも私がチョコを買ったなどとトンチンカンな憶測を口にすることが無いように!まして、勝手な推測で私がバレンタインに興味が有るなどと喋る事が無いように。くれぐれも、くれぐれも注意して下さいまし!!」
by 七零
うーん セラの可愛さが億分の1も表現できない自分が情けない 取り合えず セラ、可愛い!! これに尽きます
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