アトゴウラ
「おい。今からアンタを殺す訳だが」 嬉しいよ 俺は。 不器用で、鉄面皮で、男勝りのアンタが 今泣きそうになってる。 スマンな こっちもそうそう器用でないんでね。 こんなやり方しかできない。 「知らねえよ。アンタみたいな負け犬に覚えはない」 知っている。よく知っているよ。 神経質で、完璧主義者で、口うるさくて そのくせ 微笑んだり、照れたりすると とびっきりに可愛い いい女だ。 よく 知っている 昔 俺が背中を預けた女に よく似ているから。 豪胆と繊細 両極端なのに不思議なもんだ お前といるとあの城 森 戦場 アイツといた陽だまりの匂いがするから。 だから こんな結末なのかね 果たせなかった 悔いを 「ゲイ・ この槍で穿ち晴らす為に ―ボルグ」 俺達は 出会ったのかね・・・・。
by 犬飯
ムズイです
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