ぶろーどぶりっじEX!!
輪廻を終焉に導くため、天の逆月を目指す自己を食い止めるため冬木の町にあふれ出た獣達。 ここ、わくわくざぶーん前にも彼らは集まってきていた。 だがしかし、彼らの阻止するため、正義の使者がここにも一人!! 見よ!!わくわくざぶーん看板横に仁王立ちするその雄姿を!! 黒い袴!! 袖の千切れた黒い剣道着!! 得物を構えたその姿は紛う事無き―― 「良く来たNE!!」 ……タイガーだった。 「主役になれずにただ消えていったあなた達のことは深く同情するって言うか親近感バリバリで出来れば屋台で酒でも飲みつつ愚 痴りあいたいところなんだけどこんな所にさまよい出てきたのがあなた達が悪いんであきらめてわたしの憂さ晴らしに付き合って ください。」 そんな理不尽極まりないことを朗々と語るタイガー。 流石の黒い獣達もあっけにとられて見守ることしか出来ない。 「そう、ファンディスクだってんで張り切ってロケット打ち上げたら大気圏突破に失敗して落っこちてやっとのことで這い出した ら馬鹿弟子はどっかいってるし、黒い影には飲み込まれかけるし。挙句の果てに与えられた役割がミニゲーム担当かちきしょーー ーっ!!しかも花札では一枚絵ないし!!絶望した!!ファンディスクに絶望した!!」 自分で自分の言っていることに興奮したのか虎の如く吼えるタイガー。 そんな様子を見て、獣達もようやくに気がついた。 『来てはいけない場所に来てしまったらしい。』 と。 「そんな万感の思いを込めて今、発動します。愛と怒りと悲しみの『固有結界・無限の道場激闘編』。くくく、ここにやってきた のがうぬらが不運。どーせ、水着イベントが忘れられないとかそんな理由でしょ。くかーっ!!それは水着イベントが没になった わたしへの当てつけかっ!!こうなったらエクスカリバーに吹き飛ばされるとかエアに吹き飛ばされるとかバーサーカーになぎ倒 されるとかそんなかっこいい結末が待ってると思わないことねっ!!」 ここにいたり、獣の一団はここから離れようと踵を返した。 だが、全ては遅かった。遅すぎた。 「逃がすかあ!!いくぞ!!タイガー魔方陣HG!!」 体は虎で出来ていた I am a tiger. 血潮はバターで心はみかん I am perfection and a beautiful. 幾度の食卓を越えて完食 Meal is loved about Shiro. ただの一度のお残しも無く It eats all things put out. ただの一度の満腹も無し It eats without bounds. 食らい手は常に独り It satisfies it with delicious meal. 空食器の丘でお茶をすする Shiro. The dessert has not come yet. 故に、食事に意味は不要ず When eating, it is always happy. その体は、きっと無限の虎で出来ていた However, do not call me a tiger!! ……誰がどう考えてもへっぽこ極まりない呪文詠唱が終了するや否や、獣達はタイガーの発動させた固有結界に取り込まれた。 ちなみに詠唱にはおそらく何の意味も無い。絶対に無い。 「くっくっく。この世界はわたしの世界。世界のルールはわたしが決める!!えー、あなた達にはこれから戦いあってもらいます 。ルールはクイズ!汝ら、己が知力をもって最強を証明せよ!!みんなっ!!天の逆月に行きたいかっ!!」 ギャ、ギャー、と控えめに声が上がる。 「声が小さいっ!!そんなことで勝ち抜けるかあっ!!罰ゲームは怖くないかーっ!!」 今度は大きな叫び声があがる。 なんというか、もはやヤケクソ以外の何物でもない獣達であった。 「よおっし!それでは第一問!!『藤村大河はヒロインである!!』○か!×か!!」 ……その後、わくわくざぶーんでの○×クイズ。ジャンケン。機内クイズ等を経て、港に到着したところで次週に続く。 まあ、四日間を繰り返すこの世界に次週なんて来るはずないんだけどねっ!! END
by 山猫
オール英霊勢ぞろいのブロードブリッジ。 黒服の彼女もきっと参加していたに違いありません。 ほんと、本編に登場していないのが残念ですねっ!!
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