････････ ･････ 「さて･･･」 青い獣が呟く。 「どうしたもんかねぇ･･･」 目線の先には、山門のサーヴァント。 「どうした？槍兵、来ないのならばこちらから行くが？」 一対一ならば負けるつもりは無かった。 だが、ここ柳洞寺には奴以外にも只ならぬ気配を感じる。 ここで殺り合えば無事では済まない。 それは本能が示す事実。 しばしの沈黙。 ――――だが、槍兵は迷わなかった。 口元を歪め、紅い槍が魔力を帯びる。 「―――ハ、それでこそよ。」 あくまで不敵に笑う侍。 「悪いな、アンタとはもっと他に殺り合いたかったんだが･･･」 「加減すれば、こっちが殺られそうなんでな･･･！！」 山門の空気が凍る。 「―――全くだ。これ程の手練、ここで消すには惜しい存在よ。」 「抜かせ―――その心臓、貰い受ける！！」 槍兵が構えを取る。 同時に陣羽織を翻し、アサシン佐々木小次郎も必殺の構えを取った。 　 ゲ イ 「\"刺し穿つ\"―――！！」 「―――――燕」 　 ボルク 「\"死棘の槍\"―――！！」 「―――――返し」 弾け散る火花。 真紅の魔槍と三本の閃刃。 互いに対にして、同となるべく一撃。 必殺の異名を持つニ撃。 「―――やるじゃねぇか、テメェ。」 「何、つまらん技よ。お主もまさかこれ程とはな･･･」 槍兵の頬を伝う赤い雫。 陣羽織に突き刺さる紅い魔槍。 何が起こったか、誰一人知る者はいない。 しかし、必殺の名を持っていた両者の技は互いにその名を捨てた。 「どういうカラクリかは解せぬが、その槍に仕掛けがあると見受けるが？」 「―――本来なら必ず心臓を貫く槍なんだがな。」 「ちッ―――これを出せば必殺で無ければいけねえってのに･･･」 槍兵は気だるそうに紅い槍を抜く。 侍も又、刀を下げる。 「じゃあな、今日の所は痛み分けって事にしとこうぜ。」 「うむ、了承した。」 青い槍兵は去り、侍は男に背を向ける。 その刹那、 「最後にお主、名はなんと申す？」 立ち去る足が歩みを止める。 その顔には、不思議と笑みが溢れていた。 「―――クー・フーリンだ。テメェは？」 「―――アサシンのサーヴァント、佐々木小次郎。」 「佐々木小次郎、覚えたぜ。次に会う時は俺がテメェを殺す。」 「楽しみにしておこう、クー・フーリン。」 「それまで、死ぬんじゃねぇぞ。」 「うむ、お主もな。」 ―――そうして別れた二人。 その後、皮肉にも彼らは再び邂逅する事無く、互いに果てていく。 だが、彼らに後悔は無かっただろう。 その生命、最後まで燃やし尽くした結果なのだ。 その結果に曇りは無かった。

by もふもふ

いやぁ、ランサーVSアサシン!!

やっぱりこの二人は限りなくかっこいいですね!!

語られなかったこの対決ですが、
実際に戦えばどっちが勝つのでしょうか･･･

一応ランサーとアサシン応援SSですけど･･･


実は･･･


俺は･･･



キャスターとギルと遠坂と
美綴とセイバーと黒桜とランサーと
アーチャーと士郎とライダーと
アサシンとイリヤとセラと
バゼットと言峰とカレン

が好きな超優柔不断です。

だから誰にも投票してない!!

つか誰にも投票できない!!くそーッ!!

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