第1回
01/02/03




うぁー…なんかどっと疲れた。
ひびきー、もうちゃっちゃと掃除して帰ろ。


ん、そろそろ閉店時間だもんね。
マスター、私看板しまってきまーす。


なんだ、マスターいたんだ。


………!!


ゴメン、冗談だから泣かないでよ。


『…あの、モノは相談なんですが、修理センターとか連れていってもらえませんかね?』


お客さん今日はもうカンバンですよー。
はい、お帰りはこちら。

(ぽいっ)


(あっひでえ! 覚えてろよこの緑! で、でもまた遊びに来てあげてもいいんだからぁぁ………)


ありがとうございました〜、またのお越しをお待ちしてま〜す!


塩まいとけ塩! あとなんか電子機器に悪そうなやつ!


うふふ。


…何だ、その気持ち悪い笑い方は。


あのね、
なんだか、毎日楽しいなあって。


そーかぁ?
私はあの妙なストーカー電話のせいで、騒がしくってそれどころじゃないぞ。


ううん、すごく楽しいよ。チカちゃんがいて、マスターがいて、変わったお客さんも沢山来て。にぎやかで、あったかくて、毎日がキラキラしてて。こんな日がずっと──。


や、やめろー!!
聞いてる方が恥ずかしくなるー!!


えへへへ。
ふつつかものですが、これからもよろしくお願いします、チカちゃん。


だーかーらーそのニヤニヤをやめろって…もうわかった、わかったから、ほれ。表のプレート引っくり返してこい。


はぁ〜い。

…CLOSED…

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